忍者ブログ
意義素 : 物事が終わるほんの少し前のこと
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

昨日は会社の忘年会だった
基本的に今の会社の飲み会は好きじゃなかったけど、昨日は少し楽しかった

その中で「ハッタリ力」が話題に上がった
ハッタリ力とは何か、定義もあいまいな中で話していたけど、その時のみんなの同意が得られていたと考えられるイメージ像は、仕事上のコミュニケーション能力、あるいは話術のことで、その能力がない人は童貞に多い、ということだったと思う

一応うちの業界がどんななのかを説明すると、役所に対する技術系のコンサル(奴隷)で、決定には根拠が、根拠には技術的裏付けと比較検討が必要で、その検討結果を社内外にプレゼンすることが多く、ただし工学を扱うのにアウトプットは役所の論理と密接に絡むものだから、純粋な技術的根拠の積み上げだけではなく、役所的な理屈付け(ハッタリ、詭弁)が必要な場面が多い、という厄介な仕事内容である
そうした仕事をしている人が共有している感覚を基にしたハッタリ力、だと前置きしておく

話が変わるようだけど、僕はめちゃイケが大好きだった
ナイナイというより、めちゃイケが好きだった
それはなぜなのかを考えたことがあって、その時考えたこととハッタリ力が関連している気がして忘年会で話したけど、改めて考えを整理したくてここで書いてみようと思う
辞書にあるハッタリとは少し違うので、便宜的に以下話術と言うことにする


テレビで見るお笑い芸人には、乱暴に分類すると以下の3タイプがある

A. 自分で面白いことをするタイプ
B. 自分を面白く演出するタイプ
C. 自分が面白いタイプ
D. ABCいずれにも該当するタイプ(参考)

Aは、ドリフターズや落語家が該当する
漫才やコント、要は脚本があって、それに沿って芸を披露する古典的な芸人が思い浮かばれる

Bは、ダウンタウンやナイナイが該当する
脚本はあるけど、それよりも自分で自分を面白く演出する、演出者が思い浮かばれる
あるいは、他人が演出した空間の中で面白い役者もここに該当する

Cは、島田紳助が該当する
脚本も演出もなくとも、その個人単体で面白さを発揮できるトーク力に秀でた人が思い浮かばれる

参考までに、Dは、お笑いBIG3(ビートたけし・明石家さんま・タモリ)が該当する
特にビートたけしはその最たるものな気がする
脚本に沿った芸もできるし、トークも面白い、何より演出力が高くその才能は映画業界にも通用した

以上を踏まえて話術について考察すると、Cのタイプから得られる情報は多い

話術について、もう少し抽象度を下げて表現すれば、「論理的説明力」と「嘘をつく能力」の総合力だと思う
論理的説明力は、事実を論理的にわかりやすく伝える力のことで、その能力を行使する人として池上彰が思い浮かばれるが、この人の話は、題材やそのキャラクターのせいもあるけど面白くはない

なぜわかりやすいだけだと面白くないのか、それは得られるものが事実しかないからだ
いかに面白い出来事を伝えようとしても、事実のみを話しているだけでは、その面白い出来事以上の面白さにはなりえない、つまり、題材に依存した面白さが、論理的説明力の限界である
このわかりやすいだけの面白くない話に、嘘をつく能力が加わると、話術となる

どういうことかというと、
当然ながら、事実に脚色を加えより面白く改変ができる
さらには、論理的説明力のみでは時間軸に沿ったボトムアップ型の説明しかできないのに対し、嘘をつく能力があると、時間軸の組み換えが可能である
本来、事実に起承転結が必ず備わっているとは限らないが、時間軸の組み換えができると、すべての話に起承転結を用意することができる
その結果、わかりづらくつまらない話が、分かりやすく面白い話として生まれ変わる
これは島田紳助の話術そのものである

では、島田紳助になるにはどうすればいいのか
論理的説明力は、訓練によって多少身につく
一方、嘘をつく能力の習得は難しいが、人生における言い訳の回数と駆け引きの経験の積み重ねによって身につくのではないか、換言すると庶民レベルでは女性経験に由来するのではないか
家族や友人との会話は、ただの意思疎通でしかなく、需要と供給によって生じる反応に過ぎない
一方、女性関係はお互いの気持ちの読み合い、計略、駆け引きである
したがって、童貞は話術、ハッタリ力、仕事上のコミュニケーション能力、そもそも仕事の能力がない(のではないか?)

というのが、忘年会の話題におけるハッタリ力についての私見であり、みんなが同意していた内容だった


ちなみに、なぜめちゃイケが好きだったのかについても書いておくと、
脚本より演出が強かったことと、演者自らではなく他の演出者によって演出された空間で、すべてをさらけ出しながら面白いことをするのが見ていて心地よかったことと、
ナイナイ含めた才能が有ったり無かったりするめちゃイケメンバーとそうしたメンバーの特性を汲んだ上手い演出が生み出した番組に対する愛着によるものなのかなと思う
だから、脚本が強いドリフは好きだけど見すぎると飽きるのと、演者の演出力が強すぎるダウンタウンの番組は苦手なのかもしれない
あと島田紳助はすごいとは思うけど好きじゃない
BIG3だとタモリが好き
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
無題
ブログ更新されててうれしい
ハッタリ力なるほどなぁ…
だから自分の話はつまらないといわれるのかと納(:_;)得(:_;)
k 2022/01/02_Sun_:16:21 編集
無題
正直者が馬鹿を見る世界
僕のように
3lollol 2022/01/14_Fri_:09:06 編集
[123] [122] [121] [120] [119] [118] [117] [116] [115]
プロフィール
HN
3lollol
性別
非公開
年齢
非公開
職業
PCポチカチ
自己紹介
死にたいことには
あまり変わりない
月別出費
月    出費
2017.10 26,000円
2017. 9 34,500円
2017. 8 24,000円
2017. 7 45,000円
2017. 6 39,500円
2017. 5 34,500円
2017. 4 24,000円
2017. 3 31,000円
2017. 2 28,500円
2017. 1 25,500円
2016.12 20,500円
2016.11 26,500円
2016.10 34,000円
2016. 9 21,000円
2016. 8 29,000円
2016. 7 29,500円
2016. 6 19,000円
2016. 5 15,000円
Edit
最新コメント
[01/14 3lollol]
[01/02 k]
[12/18 3lollol]
[12/18 W]
[05/05 NONAME]
忍者ブログ / [PR]
/ ガスモチン / テンプレート提供 Z.Zone